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きくりん情報局

大阪での線量

平成23年3月22日 13時50分 大阪市 晴れ   19CPM

 急遽手に入れたガイガーカウンターのキットが、無事組上がり、無事作動しました。
 大阪では通常の値です。

 さて、チェルノヴィリ原発の事故と、今回の福島原発の事故を比較したいと思います。
 
 チェルノヴィリ原発は黒鉛を減速剤にした、プルトニウム製造用の原子炉でした。
 高エネルギーの中性子をなるべく減速させずに、ウラン238に当て、効率よくプルトニウムを製造します。

 一方福島原発は、電力を目的とした、沸騰水型原子炉です。

 原子炉とは困った物で、出力を押さえるとXe(ゼノン)ガスが出ます。
 ガスが発生すると水に浸かった燃料棒がむき出しに近くなり、中性子が減速されず、加速的に反応が進む様な構造、それがチェルノヴィリ原発でした。正のボイド係数と言います。

 一方日本国内の原子炉では、福井にある高速増殖炉もんじゅ以外は、ガスが発生し、燃料棒が露出し始めると、反応を抑えるように働く構造です。負のボイド係数と言います。


 楽観的に考えるに、今回の事故では、炉が非常停止し、余熱が色々悪さをして、冷却機能が失われたことも追い打ちをかけて、様々な事故が起こっていると所見します。
 
 今回は臨界爆発は無いと、楽観的に考えます。

 ただ、3号炉はプルトニウムを混ぜたMOX燃料を使っております。
 反応の早いプルトニウムが混ざっているため、この推測がどの程度当たるかは分かりません。

 現場で必死の作業を続けておられる技術者、自衛隊、消防、皆さんの働きに、希望を繋ぎます。

 細胞壁が破壊される線量の理論値を遙かに超えて、作業を続けておられます。
 ペトカウ理論と言いますが、あまりに悲観的な数値なのかも知れません。
 
 何だか分かりませんが、自信があります。
 日本は大丈夫です。
by drkikurin | 2011-03-22 14:17 | 原発の構造

関西圏の放射線情報
by drkikurin

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イラスト:まるめな